英検1級・TOEIC900点からのNHK語学

英語講師です。通訳案内士試験合格しました。

 エンジョイ・シンプル・イングリッシュ日本語訳『キツネとコウノトリ』

 

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ

古典に学ぶ西洋の知恵

『キツネとコウノトリ』 

 

 

 

ある日、キツネは友だちのコウノトリのことを考えていました。

「コウノトリのくちばしってすごく長いなー。まるで大きな鼻みたいだ。おもしろいなー。そうだ、いいこと考えた!今日は楽しんじゃおう!」

キツネはコウノトリを探しに出かけて言いました。

「おお、わが友よ!今夜、わが家の夕食にきみを招待したいんだ」

「ありがとう、キツネくん。ご親切にどうも」

 

そこでキツネは家に帰って、ある準備をしました。それはいたずらでした。

夕食に時間になり、コウノトリはキツネの家にやってきました。コウノトリはお腹を空かせて、夕食を楽しみにしてきました。

 

「今日は来てくれてありがとう。スープを用意したんだ。気に入ってもらえるとうれしいんだけど」

キツネはテーブルにスープを置きました。コウノトリはそのお皿を見て驚きました。そのお皿はあまり深くなかったのです。ほとんど平らなお皿でした。

「ああ、ありがとう、キツネくん。いいにおいだね」

 

コウノトリはお皿からスープを飲もうとしましたが、飲むことができませんでした。お皿が平らで、くちばしが長いので、スープを口に入れることができませんでした。キツネはスープを飲んで言いました。

「うーん、これはおいしいな。今日はうまくできたぞ。とまらないな。わが友よ、なんで食べないの?残念だな、スープはあまり好きではなかったのかな?」

 

コウノトリはキツネのことをこころよく思いませんでしたが、腹は立てず、お腹をすかせたまま家に帰りました。

 

数日後、コウノトリはキツネを家に夕食に招待しました。キツネは言いました。

「おお、わが友よ、今日はお招きいただきありがとう。とてもいいにおいだね!」

「ああ、キツネくん、来てくれてありがとう。今日はぼくが作ったお魚料理を気に入ってくれるとうれしいな」

コウノトリはテーブルの上に料理を置きました。それは長くて細いびんに入っていました。キツネはおどろきました。コウノトリはキツネに言いました。

「さあ、好きなだけお召し上がりください」

コウノトリは長いくちばしをびんの中に入れて魚を食べ始めました。

 

キツネはコウノトリのように食べようとしました。キツネは口をびんにつけてみましたが、魚を食べることができませんでした。びんの口が小さすぎたのです。キツネは怒って言いました。

「きみは意地悪だね。ぼくがびんから食べられないって知っているんだろう!」

そこでコウノトリは静かに答えました。

「きみも、ぼくが平らなお皿から食べられないって知っていたよね。でもお皿にスープを入れたんだ。だから君がやったのと同じことをやっているだけだよ」

 

自分がされて嫌なことは他人がされても嫌なことである。

 

 

己の欲せざるところ人に施すことなかれ、ですね。

まことに勝手ながら、ただいま資格試験の勉強中でして、こちらの和訳に時間を費やすことができなくなりました。しばらくお休みします。本当にごめんなさい。