英検1級・TOEIC900点でも英会話は苦手

英検1級TOEIC900点(ベスト955)、苦手の英会話をNHK語学で学習中。

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ日本語訳『大冒険』A Big Adventure

 

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ

『大冒険』A Big Adventure

 

 

 

大冒険  A Big Adventure

 

「映画を一緒に?」

「そう。お隣さんが言ってたんだ。いい映画があるって」

「でも、映画館なんて、私もう20年も行ってないわ」

「楽しいよ。チケットを取らなきゃ」

「何してるの?」

「ネットでチケットを予約するんだ」

「やり方がわかるの?」

「ああ。ミキが教えてくれたんだよ。孫たちはこういうことに詳しいからな。よし、できた! さあ、行くぞ」

「まあ、待ちきれないわ」

(映画館で)

「あなた? あなた、どこにいるの?」

「ここだよ。そばを離れるなと言っただろう」

「ここ、人がいっぱいではぐれちゃうわ」

「そうだな。お、券売機だ。えーっと、どうすればいいんだ? パスワード? パスワードなんて思い出せないな…。たぶん、1234かな?」

客1「すみません。パスワードの入ったEメールが届いていると思うんですけど」

 

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「Eメール?」

客1「はい。予約した人全員にEメールが届くんです」

「私のところにも来てるのかな? 見つからないな」

「夫のスマホをちょっと見てもらえませんか?」

客1「いいですよ。ああ、これがEメールです。パスワードはこれですよ」

「ありがとうございました!」

 

「あなた? あなた、どこにいるの?」

「ここだよ。ここで待っていなさいと言ったのに」

「ごめんなさい。ちょっとお手洗いに行っていたのよ」

「とりあえず、ポップコーンと飲み物を買ったぞ。さあ、席に着こう」

 

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「チケットをお見せください」

「はい、どうぞ」

「あのう、こちらは明日のチケットでございます」

「なんだって? でも、券売機から受け取ったのは今日なんですよ!」

「はあ、おそらく予約されたときに日付を間違えたのではないかと…」

「そうなのか? どうしようか」

「あなた、また明日くればいいわよ」

「でも、もうポップコーンと飲み物も買ってしまったし」

「変えていただけないでしょうか?」

「少々お待ちください。本日のお席が空いているか確認してまいります」

「何の機械を使っているのかしら?」

「まったくわからんね。未来から来た機械みたいだ」

「お待たせしました。2席ご用意できます」

「本当?」

「はい、ですが、ご一緒の席ではなくて、別々の席になります。それでもよろしいですか?」

「はあ、仕方ないな」

「まあ、映画の間、あなたの隣に座りたかったのに」

「それしかないんだから、しょうがないさ」

「ええ、そうね…」

 

「あなた? あなた、どこにいるの?」

「ここにいるよ! 映画館なんだから静かにしないと」

「一人で座っていると心細くて…」

「映画が始まってしまえば大丈夫だよ」

客2「すみません、奥さんとお席を代わりましょうか?」

「えっ?」

客2「一人で来ているので、かまわないですよ」

「本当ですか? ありがとうございます! おい、聞こえたか? こちらの方が席を替わって下さるそうだ」

「まあ、ありがとうございます!」

客2「いえいえ。どうぞごゆっくり」

「ああ、あなたと一緒に映画を見れるなんて、本当にうれしいわ!」

「本当によかったな。でも映画が始まる前からもうクタクタだよ」

 

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「ほんと、そうね。まるで私たち、冒険映画の主人公みたいだわ!」

 

世の中の便利さについていくのは大変です。でも、世知辛い世にも、助けてくれる人がいるものです!