英検1級・TOEIC900点でも英会話は苦手

英検1級TOEIC900点(ベスト955)、苦手の英会話をNHK語学で学習中。

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ日本語訳『キツネとカワウソ』

 

エンジョイ・シンプル・イングリッシュ

『キツネとカワウソ』日本語訳 

  

 

 

キツネとカワウソ(The Fox and the Otter)

 

 

昔々、川の近くの山にキツネが住んでいました。  

ある日、キツネはカワウソを訪ねに川に行きました。

「カワウソくん、何かおいしい食べ物はないかい?」

カワウソは快く魚を料理して、キツネにごちそうしました。

 

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キツネは魚を全部食べて言いました。

「今度山に来たら、おいしいご飯をごちそうするよ」

 

次の日、カワウソはキツネの家に行きました。

「こんにちは、キツネくん。約束のごちそうを食べに来たよ」

キツネはびっくりしました。まさか本当にカワウソがやってくるとは思っていなかったのです。キツネはどうしていいかわからなかったので、天井を見つめたまま黙っていました。カワウソは怒って家に帰りました。

 

その次の日、キツネはまたカワウソを訪ねました。

「こんにちは、カワウソくん。昨日はごめんね。家の神様に、静かに天井を見つめなさいと命じられたので、話ができなかったんだ」

「そうだったのか。言いに来てくれてありがとう。魚食べる?」

キツネはお腹いっぱいになるまで食べて言いました。

「お昼ご飯を作ってあげるから、いつかうちにおいでよ」

 

カワウソは、翌朝キツネの家に行きました。しかし、今度はキツネは黙って地面を見つめていました。

 

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カワウソは怒って家に帰りました。

 

キツネはまたカワウソを訪ねました。

「昨日はごめんね。大地の神様に、静かに地面を見つめるように命じられたんだ」

カワウソはもうキツネがだましているとわかっていましたが、キツネはカワウソに見抜かれているとは思ってもみませんでした。キツネは尋ねました。

「今日は魚はあるかい?」

カワウソは言いました。

「ごめんよ、ないんだ。でも魚の捕り方を教えてあげるね。とても寒い日に川に行って、しっぽを水につけるんだ。それからしばらくじっとしてて。そうすると、しっぽを水から引き上げたとき、たくさんの魚がかかっているよ」

 

キツネはとても寒い日を選んで川にしっぽをつけました。

陽が沈み、川の水はたいへん冷たくなりました。突然、しっぽに何かが触ったのを感じました。

「よし。魚がかかったぞ」

キツネはもっとたくさんの魚を捕まえたかったので、しっぽを川の中に入れたままにしました。

 

何時間も待ちました。しっぽはとても重くなりました。

「これは大漁にちがいない!」

キツネはしっぽを水から引き上げようとしましたが、しっぽはびくともしません。キツネは後ろを見てびっくりしました。川が凍っていたのです。しっぽは氷に閉ざされてしまいました。キツネは一晩じゅう動けませんでした。

 

翌朝、キツネは人間に見つかってしまいました。

「見ろ! あのキツネがいつもうちのニワトリを食べているんだな。捕まえろ!」

 

キツネは走って逃げようと、しっぽを強く引きました。そのときです。しっぽがとれてしまったのです! 

 

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キツネは泣きながらずっと家まで走って帰りました。

 

人生は、まいた種を刈り取るのみ、です。

 

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